電気・ガス・水道の公共料金、毎月当たり前のように払っているけれど、支払い方法を変えるだけでポイントが貯まることを知っているだろうか。口座振替や振込で支払っている人は、知らないうちにポイントを取りこぼしている。
クレジットカードやスマホ決済で公共料金を払えば、毎月自動的にポイントが加算される。固定費は金額が大きいうえに毎月発生するから、還元率はたった1%でも年間で見ると馬鹿にできない金額になる。
この記事では、公共料金をキャッシュレスで支払う方法と、ポイントを効率よく貯めるコツを解説していく。

公共料金のキャッシュレス支払い方法は4つ
公共料金をキャッシュレスで支払う方法は主に4つある。
1. クレジットカード払い
もっともポピュラーでポイント還元率が安定しているのがクレジットカード払い。電力会社やガス会社の公式サイトから、支払い方法をカード払いに変更するだけで設定完了だ。毎月の料金が自動的にカードに請求され、カードのポイントが貯まる。
大半の電力会社・ガス会社がクレジットカード払いに対応している。水道料金はクレジットカード対応が自治体によって異なるので、お住まいの自治体の水道局サイトで確認してほしい。
2. スマホ決済(請求書払い)
PayPay・d払い・au PAY・楽天ペイなどのスマホ決済アプリで、請求書のバーコードを読み取って支払う方法。紙の払込票が届いたら、アプリのカメラでスキャンするだけで支払いが完了する。
コンビニに行く手間が省けるうえ、アプリによってはポイント還元もある。ただし、請求書払いのポイント還元率はアプリや時期によって変動するので、都度確認が必要だ。
3. 口座振替
銀行口座からの自動引き落としで、ポイントは基本的に付かない。ただし、電力会社やガス会社によっては口座振替割引(月55円程度)が適用される場合がある。カードの還元率が低い場合は、口座振替割引の方がお得なケースも。
4. 電力・ガス会社のアプリ払い
東京電力の「くらしTEPCO」や東京ガスの「myTOKYOGAS」など、電力会社・ガス会社が提供するアプリ経由でカード決済できるケースもある。アプリ独自のポイントプログラムがあれば、カードポイントとの二重取りも期待できる。
こうした「支払い方法を変えるだけで取り分が変わる」場面は、公共料金以外にもたくさんある。ひと通りのパターンを知っておきたいなら、ポイ活の入門書が手っ取り早い。
公共料金の支払いでポイントが貯まるカードの選び方
公共料金のカード払いで注意したいのが、「公共料金の支払いでは還元率が下がるカード」が存在するという点だ。
たとえば、基本還元率が1%でも、公共料金や税金の支払いでは0.5%に下がるカードがある。カード選びの際は「公共料金でも還元率が変わらないか」を必ず確認しよう。
公共料金でも還元率が下がりにくいカード(参考)
- リクルートカード:基本還元率1.2%(公共料金でも同率)
- JCBカードW:基本還元率1.0%相当
- 楽天カード:基本還元率1.0%(公共料金でも0.5pt/100円=0.5%に下がる点に注意)
※還元率は変更される場合があるため、申し込み前に各カード会社の公式サイトで最新情報を確認してください。
電気・ガス・水道それぞれの支払い方法
電気料金
東京電力・関西電力・中部電力など、主要な電力会社はクレジットカード払いに対応している。公式サイトのマイページから支払い方法の変更手続きができる。新電力(楽天でんき、auでんきなど)もカード払いに対応しているケースが多い。
スマホ決済の請求書払いにも多くの電力会社が対応している。PayPayやd払いで払込票のバーコードを読み取れば、自宅にいながら支払い完了だ。
ガス料金
東京ガス・大阪ガスなどの都市ガス会社はクレジットカード払いに対応。プロパンガス会社はカード払いに対応していない場合もあるので、契約先に確認しよう。
ガス料金もスマホ決済の請求書払いで支払えるケースが増えている。ただし、全てのガス会社が対応しているわけではないので、利用前に確認が必要だ。
水道料金
水道料金は自治体ごとに運営されているため、キャッシュレス対応状況がバラバラ。クレジットカード払いに対応している自治体もあれば、口座振替と窓口払いしか受け付けていない自治体もある。
スマホ決済の請求書払いについては対応が広がりつつあり、PayPayは多くの自治体の水道料金に対応している。お住まいの自治体の水道局ホームページで対応状況を確認しよう。
支払い方法を見直すこのタイミングは、固定費全体を点検する良いきっかけでもある。通信費や保険まで含めて手をつけたい人は、固定費削減をテーマにした本が進め方の参考になる。

公共料金のキャッシュレス払いでどれだけ得する?
具体的にどのくらいのポイントが貯まるか、月の公共料金の目安で計算してみよう。
| 項目 | 月額目安 | 還元率1%の場合 | 年間ポイント |
|---|---|---|---|
| 電気料金 | 8,000円 | 80pt | 960pt |
| ガス料金 | 5,000円 | 50pt | 600pt |
| 水道料金 | 4,000円 | 40pt | 480pt |
| 通信費 | 7,000円 | 70pt | 840pt |
| 合計 | 24,000円 | 240pt | 2,880pt |
還元率1%のカードで公共料金を全てカード払いにすると、年間約2,880ポイント。還元率1.2%のカードなら約3,456ポイント。一度設定するだけで、あとは毎月自動的にポイントが貯まり続ける。
この試算は、自分の家の月額に置き換えて初めて意味を持つ。毎月の光熱費がぱっと出てこないなら、家計簿ノートに数字だけ書き留めておくところから始めてみるといい。
口座振替割引とクレカ払い、どっちがお得?
一部の電力会社・ガス会社では、口座振替にすると月55円(税込)の割引が受けられる。年間にすると660円だ。
カード払いの場合、還元率1%で月の公共料金が5,500円以上なら口座振替割引よりお得になる計算。つまり、電気+ガスの合計が月5,500円を超える場合は、口座振替割引よりもカード払いの方がポイント分で得するケースが多い。
ただし、口座振替割引の有無やカードの還元率は変動するため、自分の状況に合わせて計算してみよう。
クレジットカードの中には、公共料金の支払いでは還元率が下がるカードがある。たとえば通常1%のカードが公共料金では0.5%になるケースだと、月11,000円以上でないと口座振替割引に負ける。カードの公共料金還元率を必ず確認してから切り替えよう。
公共料金をキャッシュレスに切り替える手順
ステップ1:現在の支払い方法を確認する
請求書や明細で、現在の支払い方法(口座振替・振込・カード払い)を確認。まだカード払いにしていないものをリストアップする。
この作業で困るのが、肝心の請求書が見当たらないパターン。契約関係の書類をファイルボックスに一箇所へまとめておくと、次に見直すときの手間が減る。
ステップ2:電力・ガス会社の公式サイトで手続き
各社のマイページにログインし、支払い方法変更画面からクレジットカード情報を登録する。手続き自体は5〜10分で完了するものがほとんどだ。
ステップ3:水道料金の対応を確認
自治体の水道局サイトでカード払いの対応状況を確認。非対応の場合は、スマホ決済の請求書払いが使えないかチェックする。
ステップ4:通信費やサブスクもまとめてカード払いに
携帯電話、インターネット回線、動画配信サービスなどの月額サービスも、同じカードに集約するとポイントが効率よく貯まる。

Q&A|公共料金のキャッシュレス払いでよくある質問
Q. 支払い方法を変えるときに手数料はかかる?
電力会社やガス会社の支払い方法変更に手数料はかからない。クレジットカードの利用手数料も、消費者側に請求されることはない。
Q. カード払いにすると引き落とし日はいつになる?
カードの締め日と引き落とし日に準じる。公共料金の請求日とカードの締め日のタイミングによっては、実際の引き落としが1ヶ月以上先になることもある。支払いサイクルが気になる人は、カード会社の明細で確認しよう。
Q. カードの有効期限が切れたらどうなる?
カードが更新された場合、カード番号が変わらなければそのまま自動継続されるケースが多い。カード番号が変わった場合は、電力会社やガス会社のマイページで新しいカード情報に更新する必要がある。
Q. 引越し先でもカード払いは継続される?
引越し先で同じ電力会社・ガス会社を使う場合は継続されることが多い。会社が変わる場合は新規で支払い方法の設定が必要。引越し手続きと合わせて支払い方法も確認しておこう。
まとめ|公共料金こそキャッシュレスの効果が大きい
公共料金は毎月必ず発生する出費だからこそ、キャッシュレスに切り替える効果が大きい。一度カード払いに設定すれば、あとは何もしなくても毎月ポイントが貯まり続ける。
カード選びのポイントは、公共料金でも還元率が下がらないカードを選ぶこと。切り替え手続きは各社のマイページから数分で完了するので、今日中に1つでも切り替えてみよう。
各電力会社・ガス会社の支払い方法の詳細は、東京電力公式サイトや東京ガス公式サイトなどで確認できる。お住まいの地域の事業者に合わせてチェックしてほしい。

