NHK受信料は毎月または年間でまとまった金額になる固定費だ。地上契約で月額1,100円、衛星契約なら月額1,950円。年間にすると地上契約で13,200円、衛星契約で23,400円にもなる。
実は、NHK受信料の支払い方法を工夫するだけで、年間数百円〜数千円分の節約やポイント獲得が可能だ。クレジットカード払い+年払いを組み合わせれば、割引とポイント還元の両方を受けられる。

この記事では、NHK受信料のキャッシュレス支払い方法と、もっともお得に払うコツを解説する。
NHK受信料の基本情報
まずはNHK受信料の基本的な料金体系を確認しておこう。
契約の種類と料金
NHK受信料には「地上契約」と「衛星契約(地上+衛星)」の2種類がある。
- 地上契約:月額1,100円(2か月払い2,200円)
- 衛星契約:月額1,950円(2か月払い3,900円)
BSアンテナやケーブルテレビで衛星放送を受信できる環境にある場合は、衛星契約が必要になる。地上波のみ視聴できる環境なら地上契約でよい。
前払いによる割引
NHK受信料は前払い(まとめ払い)にすると割引が適用される。支払い方法に関わらず、前払い期間が長いほど割引率が大きくなる仕組みだ。
NHK受信料の前払い割引
- 2か月払い → 割引なし
- 6か月前払い → 約4.4%割引
- 12か月前払い → 約7.0%割引
地上契約の12か月前払いなら年間12,276円(月あたり約1,023円)、衛星契約なら年間21,765円(月あたり約1,814円)になる。
固定費は一度見直しておくと、その効果が翌年以降も続いていく。NHK受信料をきっかけに、通信費や保険料もまとめて点検してみるという手もある。
NHK受信料の支払い方法は3種類
NHK受信料には、おもに3つの支払い方法がある。それぞれの特徴を確認しよう。
口座振替
銀行口座やゆうちょ口座から自動引き落としされる方法だ。手間がかからず、払い忘れの心配もない。ただし、ポイントが貯まるといったメリットはない。
クレジットカード払い(継続払い)
クレジットカードで毎回自動的に支払う方法だ。VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの主要ブランドに対応している。カード利用額に応じてポイントが貯まるのが大きなメリットだ。
NHKの公式サイトからインターネットで手続きできるほか、郵送での申し込みも可能だ。
振込用紙(コンビニ払い)
NHKから届く振込用紙を使って、コンビニや郵便局で支払う方法だ。自分のタイミングで支払えるが、払い忘れのリスクがあり、ポイントも貯まらない。
NHK受信料をもっともお得に払う方法
結論から言うと、NHK受信料をもっともお得に支払う方法は「12か月前払い × クレジットカード払い」の組み合わせだ。
12か月前払いの割引効果
地上契約の場合、2か月払いと12か月前払いの差額は年間で924円になる。衛星契約ならその差は年間1,635円だ。これだけで年間約1,000〜1,600円の節約になる。
クレジットカードのポイント還元
さらにクレジットカードで支払えば、支払額に応じてポイントが貯まる。たとえば衛星契約の12か月前払い(21,765円)を還元率1.0%のクレジットカードで支払えば、約217ポイントが貯まる。還元率1.2%のリクルートカードなら約261ポイントだ。
割引とポイント還元を合計すると、衛星契約の場合は年間で約1,800〜1,900円分の節約になる計算だ。

NHK受信料の支払いにおすすめのクレジットカードの特徴
NHK受信料の支払いに使うクレジットカードを選ぶポイントは、光熱費と同様に公共料金でも還元率が下がらないことだ。
還元率が下がらないカード
リクルートカードは年会費無料で1.2%の還元率が維持される。JCB CARD Wも年会費無料で1.0%の還元が受けられる。三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円利用でボーナスポイントが付き、実質1.5%還元になる。
支払い先ごとに還元率の高いカードを使い分けていくと、財布の中のカードは自然と増えていく。持ち歩く枚数が増えるほど、収納やスキミング対策も気になってくるところだ。
注意が必要なカード
楽天カードは公共料金の支払いで還元率が0.2%に下がるため、NHK受信料の支払いには不向きだ。また、一部のカードでは年間利用額の条件をクリアしないとボーナスポイントが付かないものもあるので、メインカードとして日常使いしているカードを選ぶのが安心だ。
NHK受信料のクレジットカード払いへの変更手順
NHK受信料をクレジットカード払いに変更する手順は以下の通りだ。
インターネットでの手続き
- NHK受信料の窓口にアクセスする
- 「クレジットカード継続払への変更」を選択する
- お客様番号(受信料の領収書に記載)を入力する
- クレジットカード情報を入力する
- 支払コース(2か月払い・6か月前払い・12か月前払い)を選択する
- 申し込み内容を確認して完了
郵送での手続き
インターネットでの手続きが難しい場合は、NHKに電話(0120-151515)して申込書を取り寄せ、必要事項を記入して返送する方法もある。
支払いコースの変更(2か月払い→12か月前払い)は、現在の支払いコースの満了月の翌月から適用される。タイミングによっては変更が反映されるまで数か月かかることがある。
NHK受信料の免除・割引制度
キャッシュレス払い以外にも、NHK受信料を節約できる制度がある。該当する場合は活用しよう。
家族割引
同一生計で離れて暮らす家族や、同じ家で複数のテレビを設置している場合、2契約目以降の受信料が半額になる家族割引制度がある。一人暮らしの学生の子どもがいる家庭などでは活用できる可能性がある。
免除制度
住民税非課税の障害者世帯は全額免除、障害者手帳を持つ世帯主は半額免除など、一定の条件を満たすと受信料が免除される。また、学生については、親元等から離れて暮らしていて、かつ経済的に厳しい条件を満たす場合に全額免除となる制度がある。
NHK受信料をスマホ決済で支払う方法
NHK受信料の振込用紙が届いた場合、バーコードをスマホ決済アプリで読み取って支払うこともできる。PayPayやd払い、au PAYなどの「請求書払い」機能を使う方法だ。
ただし、多くのスマホ決済アプリでは請求書払い時のポイント付与が0%となっている。ポイント還元を重視するなら、クレジットカードの継続払いのほうがお得だ。
スマホ決済のメリットは、振込用紙が届いたタイミングで自宅からすぐに支払えることだ。コンビニや郵便局に行く手間が省ける。ただし、継続払いではなく都度払いになるため、毎回手動で支払う必要がある点は注意しよう。
スマホ決済に頼る場面が増えるほど、外出先での電池切れが困りものになる。残高が残っていても、スマホの電源が落ちてしまえば支払いはできない。カバンに1つ入れておくと安心という声も多い。

よくある質問
Q. NHK受信料のクレジットカード払いに手数料はかかる?
A. 手数料は一切かからない。通常の口座振替や振込用紙での支払いと同じ金額で、カード払いによる追加費用は発生しない。
Q. クレジットカード払いと口座振替、どちらがお得?
A. NHK受信料には口座振替割引がないため、ポイントが貯まるクレジットカード払いのほうがお得だ。光熱費のように口座振替割引と比較する必要はない。
Q. デビットカードでも支払える?
A. NHKではクレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners)のみ対応しており、デビットカードでの継続払いはできない場合がある。利用の可否はカード発行会社に確認するのが確実だ。
Q. 12か月前払いの途中で解約したらどうなる?
A. 前払い期間の途中でNHKとの契約を解除した場合、未経過分の受信料は返金される。引っ越しなどでテレビを廃止する場合も同様だ。
Q. 支払いコースはいつでも変更できる?
A. 変更は可能だが、現在の支払いコースの満了後に新しいコースが適用される。すぐには切り替わらないので、早めに手続きしておくとよい。
まとめ
NHK受信料をお得に支払うには、12か月前払い × クレジットカード払いの組み合わせがもっとも効果的だ。前払い割引で約7%の割引を受けつつ、クレジットカードのポイント還元も受けられる。
手続きはNHK受信料の窓口からインターネットで簡単にできる。カード情報と支払いコースを入力するだけで完了するので、5分程度で済む。
NHK受信料は毎年必ず発生する固定費だからこそ、支払い方法を最適化する価値がある。まだ口座振替や振込用紙で支払っている方は、この機会にクレジットカードの12か月前払いに切り替えてみてはいかがだろうか。

