ガソリン代は毎月の固定費として大きなウェイトを占めている。通勤や買い物で車を使う方なら、月に数千円〜数万円のガソリン代がかかっているはずだ。
その支払いを現金からキャッシュレスに切り替えるだけで、毎回の給油でポイントが貯まったり、リッターあたりの単価が割引になったりする。年間にすると数千円〜1万円以上の差が生まれることも珍しくない。
この記事では、ガソリンスタンドで使えるキャッシュレス決済の種類と、お得な支払い方法を場面別に紹介していく。
ガソリンスタンドで使えるキャッシュレス決済の種類
ガソリンスタンドで利用できるキャッシュレス決済は、主に3種類ある。
クレジットカード
ガソリンスタンドのキャッシュレス決済で最も定番なのがクレジットカードだ。ENEOSや出光興産(apollostation)、コスモ石油といった大手ガソリンスタンドでは、Visa・Mastercard・JCBなどの主要ブランドに対応している。
セルフスタンドでは給油機にカードを差し込むだけで支払いが完了するため、わざわざ窓口に行く必要がない。タッチ決済に対応した給油機も増えてきており、カードをかざすだけでさらにスムーズに決済できるようになっている。
給油のたびに車内でカードを出し入れするなら、財布ごと持ち歩くより1枚ずつ抜き差ししやすいカードケースにまとめておくと扱いやすい。スキミング対策がされたタイプなら、車に置いたままにしがちな人でも気持ちの面で安心だ。
電子マネー
楽天Edy・iD・QUICPayなどの電子マネーに対応しているガソリンスタンドも多い。交通系ICカード(Suica・PASMOなど)は、店舗やブランドによって対応状況が異なるため、事前に確認が必要だ。
QRコード決済
PayPayや楽天ペイなどのQRコード決済は、ガソリンスタンドでも徐々に対応が広がっている。ただし、セルフスタンドの給油機ではQRコード決済に非対応のケースもあるため、フルサービスの窓口やコンビニ併設型の店舗での利用が中心となる。

ガソリンスタンド別おすすめのクレジットカード
ガソリンスタンドでのお得度を最大化するなら、よく使うスタンドに合わせたカード選びが重要だ。
ENEOSをよく使う方におすすめ
ENEOSカードは、ENEOS利用者に特化した3種類のカードを展開している。
- ENEOSカード S:年1回の利用で年会費無料、ガソリン・軽油がリッターあたり2円引き
- ENEOSカード P:ポイント還元型、ENEOSでの利用で最大3.0%のポイント還元
- ENEOSカード C:キャッシュバック型、月間利用額に応じて最大リッター7円引き
月にどれくらい給油するかによって最適なカードが変わるため、自分の給油量に合わせて選ぶのがポイントだ。
出光興産(apollostation)をよく使う方におすすめ
apollostationカードは、出光興産のガソリンスタンドでガソリン・軽油がリッターあたり2円引きになる。年会費は初年度無料で、年1回の利用で翌年も無料になるため、実質無料で持てるカードだ。
さらに「ねびきプラスサービス」に加入すれば、月間のカード利用額に応じて最大リッター10円引きまでガソリン代を抑えることができる。
コスモ石油をよく使う方におすすめ
コスモ・ザ・カード・オーパスは、コスモ石油で会員価格での給油が可能になるカードだ。年会費は永年無料。イオン系列のカードでもあるため、イオンでの買い物でもポイントが貯まるというダブルのメリットがある。
特定のスタンドにこだわらない方におすすめ
「いつも同じスタンドとは限らない」という方は、基本還元率の高い汎用カードを選ぶのがおすすめだ。
- 楽天カード:基本還元率1.0%、ENEOSで楽天ポイントも使える
- JCB CARD W:基本還元率1.0%、年会費無料で高還元
- リクルートカード:基本還元率1.2%、どのスタンドでも高還元を維持

ガソリンスタンドでポイントを効率よく貯めるコツ
スタンドのポイントカードとクレカの併用
ガソリンスタンドの会員カード(ポイントカード)とクレジットカードを併用すれば、ポイントの二重取りが可能だ。たとえば、ENEOSではTポイント(Vポイント)や楽天ポイントカードを提示したうえで、クレジットカードで支払えば、ポイントカード分とカード決済分の両方のポイントが貯まる。
キャンペーンを活用する
ガソリンスタンドでは、期間限定でポイント倍率アップや値引き幅拡大のキャンペーンが行われることがある。各ブランドの公式アプリや公式サイトを定期的にチェックしておくと、お得なタイミングで給油できる。なおキャンペーンの内容や値引き幅は時期によって変わるため、最新の条件は各ブランドの公式情報で確認してほしい。
アプリで残高やクーポンを確認する機会が増えるほど、地味に効いてくるのが車内でのスマホの電池残量だ。シガーソケットに挿す充電器を1つ載せておくと、給油前にアプリが開けないという事態を避けやすい。
プリペイドカードの活用
一部のガソリンスタンドでは、事前にチャージするプリペイドカードを発行している。プリペイドカードで支払うと現金価格やカード価格よりもさらに安い「プリカ価格」が適用されることがあるため、頻繁に利用するスタンドならチェックしてみる価値がある。
セルフスタンドでのキャッシュレス決済の流れ
クレジットカードの場合
セルフスタンドでのクレジットカード決済は非常に簡単だ。
- 給油機の画面で「クレジットカード」を選択
- カードを差し込む(またはタッチ決済でかざす)
- 油種と給油量を選択
- 給油開始
- 給油完了後、自動で決済処理
現金の場合はお釣りを受け取る操作が必要だが、カード決済なら給油が終わればそのまま出発できる。
電子マネーの場合
電子マネー対応の給油機であれば、カード読み取り部分にICカードやスマホをかざすだけで決済できる。ただし、電子マネーに対応していない給油機もあるため、利用前に対応状況を確認しておこう。
スマホをかざして払うスタイルにするなら、運転中から降車までスマホの置き場所が決まっていたほうが慌てずに済む。車載ホルダーに定位置を作っておくと、給油機の前でカバンの中を探す時間がなくなる。
セルフスタンドの給油機によっては、QRコード決済に対応していない場合があります。QRコード決済を使いたい場合は、フルサービスの窓口やコンビニ併設型の店舗を選ぶと安心です。

ガソリン代を年間でいくら節約できる?シミュレーション
実際にキャッシュレスに切り替えるとどれくらいお得になるのか、具体的にシミュレーションしてみよう。
月に50リットル給油する場合
ガソリン単価を170円/リットルとすると、月の給油金額は約8,500円。年間では約102,000円になる。
- ENEOSカード S(リッター2円引き)の場合:年間1,200円の節約
- 基本還元率1.0%のクレジットカードの場合:年間1,020ポイント獲得
- 基本還元率1.2%のリクルートカードの場合:年間1,224ポイント獲得
- ポイントカード併用(0.5%)+カード決済(1.0%)の場合:年間1,530ポイント獲得
ここまで数字を並べると分かるとおり、効いてくるのは毎月出ていくお金の側だ。ガソリン代のように毎月かかる支出をまとめて見直したいなら、固定費の削り方を解説した本を1冊手元に置いておくという手もある。
ポイントカードとカード決済の併用なら、年間で約1,500円分以上のリターンが見込める。給油量が多い方ならさらに差が広がる。
よくある質問(Q&A)
Q. ガソリンスタンドでPayPayは使える?
大手ガソリンスタンドの一部店舗ではPayPayに対応しているが、セルフ給油機での利用は非対応のケースが多い。PayPayで支払いたい場合は、フルサービスの窓口があるスタンドを利用するか、コンビニ併設型の店舗で支払うことになる。
Q. ガソリンスタンド用のカードは年会費がかかる?
ENEOSカード Sやapollostation カードは、年1回の利用で年会費が無料になる。コスモ・ザ・カード・オーパスは永年無料。いずれも実質年会費ゼロで持てるため、維持コストの心配はほとんどない。
Q. デビットカードでも給油できる?
VisaやJCBのデビットカードであれば、クレジットカード対応のスタンドで利用できるケースが多い。ただし、デビットカードはガソリンスタンドでの利用時に一時的に口座から1万円程度の仮押さえ(オーソリゼーション)がかかる場合があるため、口座残高には余裕を持たせておくのがおすすめだ。
Q. 現金とクレジットカードで価格が違うのはなぜ?
一部のガソリンスタンドでは、現金払いとカード払いで単価が異なる場合がある。これはカード決済の手数料を価格に反映させているためだ。差額は1〜2円/リットル程度のケースが多いが、ポイント還元分で十分カバーできることがほとんどだ。
外部リンク:ENEOS公式サイト
外部リンク:出光興産公式サイト
まとめ
ガソリンスタンドでのキャッシュレス決済は、単に便利なだけでなく、ポイント還元やリッター値引きによって家計の助けになる。よく使うスタンドが決まっているなら専用カードを、特に決まっていないなら汎用の高還元カードを選ぶのがおすすめだ。
毎月のガソリン代は固定費だからこそ、支払い方法を見直す価値がある。まだ現金で給油している方は、次回の給油からキャッシュレスに切り替えてみてほしい。

