「クレジットカードを作りたいけど、審査が心配……」「初めてのカード、どれを選べば通りやすいの?」こんな不安を抱えている人は少なくない。
クレジットカードの審査基準はカード会社によって異なるが、申込条件やカードの種類を正しく選べば、初めての方でも発行しやすいカードは存在する。この記事では、審査のハードルが比較的低いとされるクレジットカードの特徴や選び方、おすすめのカードを紹介していく。
なお、「審査が甘い」「誰でも通る」といった断定はできない点は先にお伝えしておく。あくまで一般的な傾向として参考にしてほしい。

クレジットカードの審査で見られる主なポイント
カード会社が審査で確認している項目は、大きく分けて次の3つだ。
- 本人の属性情報:年齢、職業、勤続年数、年収、居住形態など
- 信用情報:過去のクレジットカードやローンの利用・返済履歴(CICやJICCなどの信用情報機関に記録されている)
- 申込内容の整合性:申込書に記入した内容に矛盾や虚偽がないか
安定した収入があり、信用情報に問題がなければ、多くのカードで審査に通る可能性は高い。逆に、過去に延滞や未払いがある場合は審査に影響することがある。
審査の不安の多くは、信用情報や支払い方法の仕組みがよくわからないところから来ている。カードの成り立ちから解説している入門書を1冊読んでおくと、申し込みの前に迷う場面が減る。
審査に通りやすいとされるクレジットカードの特徴
一般的に、審査のハードルが低い傾向にあるカードにはいくつかの共通点がある。
年会費無料のカード
年会費がかからないカードは、カード会社側も幅広い層に持ってもらうことを想定して設計している。そのため、ゴールドカードやプラチナカードに比べて申込条件が緩やかな傾向がある。
流通系・ネット系のカード
イオンカードや楽天カードなど、小売業やネットサービスを展開する企業が発行するカードは、自社サービスの利用促進が主な目的。そのため、銀行系カードに比べると対象者を広くとっているケースが多い。
申込対象年齢が「18歳以上」のカード
申込条件に「18歳以上(高校生除く)」と記載されているカードは、学生や社会人なりたての方も対象に含めている。逆に、年収条件や「安定した継続収入」を明記しているカードは審査基準が高めの傾向がある。

初めてでも作りやすいおすすめクレジットカード
ここからは、初めてクレジットカードを作る方でも申し込みやすいカードを紹介する。審査基準は非公開のため「通りやすい」と断定はできないが、申込条件や対象層から見て、比較的作りやすいとされるカードを厳選した。
楽天カード
楽天カードは年会費永年無料で基本還元率1.0%という高水準を実現している。申込条件は「18歳以上」とシンプルで、学生(高校生除く)も申し込み可能。楽天市場での利用ではポイントがさらにアップし、普段の買い物でもザクザクポイントが貯まると人気が高い。Web完結で申し込めるため、手続きも簡単だ。
三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL)は年会費永年無料。申し込みから最短10秒でカード番号が発行される即時発行に対応しており、カードが届く前からネットショッピングやスマホ決済に使える。対象のコンビニ・飲食店でスマホタッチ決済を利用すると最大7%還元になるのも大きな魅力だ。ナンバーレスデザインでセキュリティ面も安心。
JCB CARD W
JCB CARD Wは18歳以上39歳以下限定で申し込めるカード。年会費は永年無料で、JCBの一般カードと比較して常にポイントが2倍貯まる。ETCカードや家族カードも無料で発行できるため、若い世代の最初の一枚として人気が高い。Amazonやスターバックスなどの優待店ではポイントがさらにアップする。
イオンカード(WAON一体型)
イオンカードは年会費無料で、イオングループでの買い物が常時ポイント2倍になる。毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」では5%割引が受けられるため、イオンやマックスバリュをよく利用する方にとってはメリットが大きい。申し込みはWebで完結し、即時発行にも対応しているのでスマホですぐに使い始められる。
PayPayカード
PayPayカードは年会費永年無料で、PayPayとの相性が抜群。カード利用で1.0%のPayPayポイントが貯まり、PayPay残高へのチャージにも対応している。PayPayユーザーなら持っておいて損はないカードだ。申込条件も「18歳以上」でシンプルになっている。
審査に通りやすくするためにできること
審査の結果はカード会社が総合的に判断するものだが、通過率を上げるために自分でできることもある。
申込内容を正確に記入する
年収や勤務先情報を盛ったり曖昧に書いたりすると、信用情報との照合で不整合が生じ、審査に悪影響を及ぼすことがある。嘘をつかず正確な情報を記入するのが基本中の基本だ。
同時に複数のカードに申し込まない
短期間に何枚ものカードを申し込むと、信用情報機関に「申込情報」として記録され、カード会社から「お金に困っているのでは?」と判断される場合がある。いわゆる「多重申込」の状態だ。一度に申し込むのは1〜2枚に抑えるのが望ましい。
キャッシング枠はゼロにしておく
キャッシング枠を設定すると、その分だけ審査で確認される項目が増える。クレジットカードの審査に通りやすくするためには、申込時にキャッシング枠を「0円」に設定しておくと審査がスムーズになりやすい。ショッピング枠だけなら審査のハードルは比較的低くなる傾向がある。
固定電話がなくても携帯電話番号を正しく記入する
以前は固定電話があると審査に有利と言われていたが、現在はスマートフォンの番号のみでも問題ない。ただし、連絡の取れる電話番号を必ず記入すること。本人確認の電話がかかってくるケースもあるため、着信に対応できる状態にしておこう。

審査に通りやすいカードを選ぶ際の注意点
「審査が通りやすい」という点だけに注目してカードを選ぶと、自分の生活スタイルに合わないカードを持つことになりかねない。以下の点も考慮して選ぶのが賢い方法だ。
還元率と利用シーンのマッチング
せっかくクレジットカードを作るなら、自分がよく使うお店やサービスでポイントが貯まりやすいカードを選びたい。例えば楽天市場をよく使うなら楽天カード、イオンでの買い物が多いならイオンカードというように、利用シーンに合ったカードを選ぶことでポイント還元のメリットが最大化される。
国際ブランドの選び方
クレジットカードにはVisa・Mastercard・JCB・American Expressなどの国際ブランドがある。初めての一枚ならVisaかMastercardがおすすめだ。この2ブランドは国内外で使えるお店が多く、日常生活で不便を感じることがほぼない。JCBは国内での使い勝手がよく、ハワイや韓国など海外の一部地域でもサービスが充実している。
リボ払いの初期設定に注意
一部のカードは、申し込み時に「リボ払いコース」が初期設定になっていたり、リボ払い設定で入会ポイントが増額されたりする。リボ払いは手数料(実質年率15%程度)がかかるため、意図せずリボ払いになっていないか、申込時に設定を確認することが大切だ。特にカードが届いたら、支払い方法が「1回払い」になっているか必ずチェックしよう。
リボ払いは毎月の支払額が一定になる代わりに手数料がかかる。初めてクレジットカードを持つ方は、まず1回払いのみで利用し、仕組みを理解してから他の支払い方法を検討するのがよい。
1回払いで使うと決めても、引き落とし日にいくら出ていくかを把握していないと残高不足が起きる。最初の数ヶ月だけでも、カードで使った額を紙に書き出しておくと感覚がつかみやすい。
クレジットカード審査と信用情報の関係
クレジットカードの審査を理解するうえで欠かせないのが「信用情報」だ。
信用情報とは、過去のクレジットカードやローンの利用履歴、返済状況などを記録したデータのこと。日本ではCIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関がこれらの情報を管理しており、カード会社は審査時にこれらの情報を照会する。
「スーパーホワイト」とは
クレジットカードやローンを一度も利用したことがない人は、信用情報が真っ白な状態になる。これを「スーパーホワイト」と呼ぶことがある。30代以上でスーパーホワイトの場合、「何らかの理由でカードを作れなかったのでは」と判断される可能性もゼロではない。そのため、若いうちからクレジットカードを一枚持って、少額でも利用実績を積んでおくのがおすすめだ。
延滞情報はどのくらい残る?
支払いの延滞情報は、解消した日から5年程度信用情報機関に記録が残る。この期間中は審査に通りにくくなる可能性があるため、まずは延滞を解消し、その後一定期間を置いてから再申し込みするのが現実的だ。
クレジットカードの審査に落ちた場合の対処法
もし審査に通らなかった場合でも、慌てる必要はない。以下の対処法を試してみてほしい。
6か月以上空けてから再申し込みする
審査に落ちた記録は信用情報機関に6か月間残る。その間に再申し込みしても同じ結果になりやすいため、最低6か月は期間を空けるのが基本。その間に信用情報をクリーンに保っておくことが重要だ。
別のカード会社に申し込む
審査基準はカード会社ごとに異なるため、A社で落ちてもB社で通ることは珍しくない。前述のように流通系やネット系のカードは対象が広い傾向があるので、そちらを検討してみるのも手だ。
デビットカードやプリペイドカードで実績を作る
クレジットカードの審査が不安な場合は、まずデビットカードやプリペイドカードを使ってキャッシュレス決済の実績を積むのもひとつの方法だ。デビットカードは銀行口座から即時引き落としのため審査なしで発行できるものが多い。
こうして手元のカードが数枚になってくると、今度は持ち歩き方が気になってくる。タッチ決済対応のカードが増えたこともあり、読み取り対策を施したケースにまとめている人もいる。
よくある質問|クレジットカードの審査について
Q. 学生でもクレジットカードは作れる?
作れる。18歳以上(高校生除く)であれば、学生を対象としたクレジットカードが複数存在する。楽天カードやJCB CARD Wは学生も申し込み可能で、年会費も無料だ。アルバイト収入がある場合は申込書に記入しておくとよい。
Q. 専業主婦(主夫)は審査に通る?
配偶者に安定した収入があれば、世帯年収ベースで審査されるカードもあるため、通る可能性はある。イオンカードや楽天カードは主婦(主夫)の方にも多く利用されている。
Q. 審査にかかる時間はどのくらい?
カードによって異なるが、最短で即日〜1週間程度が目安。三井住友カード(NL)のように最短10秒で番号が発番されるデジタルカードもあれば、書類確認が必要な場合は2〜3週間かかるケースもある。
Q. 審査に落ちた理由は教えてもらえる?
基本的にカード会社は審査落ちの理由を開示しない。ただし、自分の信用情報はCICやJICCに開示請求することで確認できる。CICならインターネットで手続きすれば500円程度で自分の信用情報を閲覧可能だ。過去の延滞や残債が原因の場合は、それらを解消してから再度申し込むのが得策だ。
Q. フリーランスや自営業でも審査に通る?
通る可能性は十分にある。フリーランスや自営業の方は収入の安定性という点では会社員より不利に見られがちだが、確定申告の所得額が一定以上あり、信用情報に問題がなければ通ることは多い。審査に通りやすいとされる年会費無料のカードから始めてみるのがおすすめだ。

まとめ|審査に通りやすいクレジットカードは「年会費無料×流通系」から探すのがコツ
クレジットカードの審査は非公開だが、通りやすいとされるカードの傾向をまとめると次のようになる。
- 年会費無料のカードは幅広い層を対象にしている
- 流通系・ネット系カード(楽天・イオン・PayPayなど)は申込条件がシンプル
- 申込時はキャッシング枠をゼロに、正確な情報を記入する
- 同時に複数枚の申し込みは避ける
初めてのクレジットカードなら、まずは楽天カードや三井住友カード(NL)といった年会費無料で実用性の高いカードから検討してみるのがおすすめだ。審査に対して過度に不安にならず、正しい情報をもとに申し込めば、多くの方がクレジットカードを持てるようになるはずだ。
外部参考リンク:
CIC(指定信用情報機関)
JICC(日本信用情報機構)
一般社団法人日本クレジット協会

