毎年5月に届く自動車税の納付書。排気量によって異なるが、軽自動車で10,800円、普通車では25,000〜110,000円にもなる大きな出費だ。
「どうせ払うならポイントを貯めたい」と考える方も多いだろう。実は、自動車税はeL-QR(地方税統一QRコード)の普及により、スマホ決済やクレジットカードで自宅から簡単に納付できるようになっている。

この記事では、自動車税をキャッシュレスで支払う方法と、それぞれのメリット・デメリットを解説する。ポイント還元が受けられる方法と注意点をしっかり確認しておこう。
自動車税のキャッシュレス支払い方法
自動車税をキャッシュレスで納付する方法は、おもに4つある。ほぼすべての自治体が地方税統一QRコード「eL-QR」に対応しており、納付書に印刷されたQRコードを使ってさまざまな方法で支払える。
1. スマホ決済アプリ
PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い、FamiPayなどのスマホ決済アプリで納付書のバーコードやQRコードを読み取って支払える。決済手数料は無料だ。
ただし、ポイント還元については注意が必要だ。PayPayやd払いなどは請求書払い時のポイント還元を0%に設定している。楽天ペイの請求書払いでは楽天キャッシュからの支払いに対応しているが、通常のポイント付与は行われないケースが多い。
2. クレジットカード(地方税お支払いサイト)
地方税お支払いサイトから、eL-QRコードを使ってクレジットカードで納付できる。VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubに対応している。
決済手数料がかかる点に注意が必要だ。手数料は自治体によって異なるが、一般的に1万円ごとに約80〜100円程度(税別)となっている。
3. 電子マネー(nanaco)
セブンイレブンで納付書を使い、nanacoで支払う方法だ。nanacoへのチャージにクレジットカードを使えば、チャージ時にポイントが貯まる。nanacoでの納付自体には手数料がかからないため、チャージ時のポイント分がまるごとお得になる仕組みだ。
ただし、nanacoへクレジットカードからチャージしてポイントが付くカードは限られている。セブンカード・プラスなどが対応しているので、手持ちのカードが対応しているか確認しよう。
このあたりの「どのルートを通せば還元が乗るか」という考え方は、税金にかぎらず日々の買い物にもそのまま使える。仕組みごと整理しておきたい人は、ポイ活の入門書に目を通しておくのもひとつの手だ。
4. Pay-easy(ペイジー)
インターネットバンキングやATMから、納付書の収納番号を入力して支払う方法だ。手数料は無料だが、ポイント還元もない。銀行窓口に行く必要がないのがメリットだ。
自動車税のキャッシュレス払いでポイントは貯まる?
結論から言うと、自動車税の支払いで大きなポイント還元を得るのは以前より難しくなっている。各決済サービスのポイント還元状況を整理しよう。
各支払い方法のポイント還元状況
- PayPay(請求書払い)→ ポイント還元 0%
- d払い(請求書払い)→ ポイント還元 0%
- au PAY(請求書払い)→ ポイント還元 0%(au PAY GOLDカードからのチャージで0.5〜1%付く場合あり)
- 楽天ペイ(請求書払い)→ 通常のポイント付与なし(キャンペーン時に抽選還元あり)
- クレジットカード(地方税お支払いサイト)→ カードのポイントは付くが決済手数料あり
- nanaco → nanaco自体のポイントは付かないが、チャージ元カードのポイントが付く場合あり
クレジットカード払いの損益分岐点
クレジットカード払いの場合、ポイント還元率と決済手数料の差がポイントだ。たとえば自動車税36,000円(排気量1.5L超〜2.0L以下の場合)をクレジットカードで支払う場合を計算してみよう。
- 決済手数料:約290円(36,000円の場合の目安)
- 還元率1.0%のカード → 360ポイント – 手数料290円 = 約70円分のお得
- 還元率1.2%のカード → 432ポイント – 手数料290円 = 約142円分のお得
- 還元率0.5%のカード → 180ポイント – 手数料290円 = 110円分のマイナス
還元率が1.0%以上あれば手数料を差し引いてもプラスになるが、その差はわずかだ。0.5%以下のカードでは手数料負けしてしまう。

自動車税のキャッシュレス払いで気をつけるポイント
納税証明書がすぐ発行されない
キャッシュレスで自動車税を納付した場合、その場で納税証明書が発行されない。自治体側で入金が確認されるまで、通常2〜3週間ほどかかる。
車検が近い場合は要注意だ。現在は車検時に運輸支局がオンラインで納税確認できるため、紙の納税証明書がなくても車検を受けられるケースが多い。しかし、納付後すぐに車検を受ける場合は、入金確認が間に合わない可能性がある。急ぎの場合は、コンビニや金融機関の窓口で支払って、その場で納税証明書を受け取るのが確実だ。
納税証明書や車検証は、いざ必要になったときに限って見当たらないもの。車関係の書類をまとめておける入れ物を1つ用意して、グローブボックスに常備しておくと探す手間が減る。
期限内に納付する
自動車税の納期限は毎年5月末日(一部の自治体では6月末日)だ。期限を過ぎると延滞金が発生する場合がある。キャッシュレスで手軽に支払えるからこそ、届いたら早めに納付しておこう。
二重納付に注意
スマホ決済やクレジットカードで支払った後に、同じ納付書でコンビニ払いをしてしまうと二重納付になる。支払い済みの納付書は破棄するか、「支払い済み」と書いておくと安全だ。
自動車税をもっともお得に払う方法
ポイント還元の条件が年々厳しくなるなか、自動車税をお得に支払う方法を整理しよう。
高還元率クレジットカードで地方税お支払いサイトから納付
還元率1.2%以上のクレジットカード(リクルートカードなど)で支払えば、手数料を差し引いてもポイントがプラスになる。また、年間100万円利用でボーナスポイントが付くカード(三井住友カード ゴールドNLやエポスゴールドカードなど)を使えば、自動車税の支払い分も年間利用額にカウントされるため、ボーナスポイント獲得に向けた利用額の積み上げにもなる。
支払い先ごとにカードを使い分けていくと、財布に入れておく枚数はどうしても増えていく。持ち歩く枚数が増えるほど、収納やスキミング対策も気になってくるところだ。
nanaco払い(セブンイレブン)
nanacoにクレジットカードからチャージし、セブンイレブンで納付書を使って支払う。nanacoの支払い自体は手数料無料なので、チャージ時のポイントがまるごと得になる。セブンカード・プラスでnanacoチャージすると0.5%のポイントが付く。
スマホ決済のキャンペーンを活用
楽天ペイやau PAYなどでは、時期によって請求書払いのキャンペーンを実施することがある。抽選で全額還元や、一定割合のポイント還元が行われることもあるので、5月の自動車税シーズンにはキャンペーン情報をチェックしてみよう。

よくある質問
Q. 軽自動車税もキャッシュレスで払える?
A. 軽自動車税(種別割)も自動車税(種別割)と同様に、eL-QR対応の納付書であればスマホ決済やクレジットカードで支払える。自治体の納付書を確認してみよう。
Q. キャッシュレスで払ったら車検は大丈夫?
A. 記事執筆時点では、普通車の車検時に運輸支局がオンラインで納税確認を行うため、紙の納税証明書は原則不要だ。ただし軽自動車は自治体によって対応が異なるため、軽自動車検査協会に確認するのが確実だ。また、納付直後は反映に2〜3週間かかる場合があるので、車検が近い時期は余裕をもって納付しよう。
Q. 自動車税の支払いにデビットカードは使える?
A. 地方税お支払いサイトではデビットカードも利用できる場合がある。ただし、カードブランドやカード発行会社によっては対応していないこともあるので、事前に確認しておこう。
Q. 分割払いはできる?
A. 自動車税のクレジットカード払いは一括払いのみだ。分割払いやリボ払いは選択できない。納税額が大きい場合は、事前にカードの利用限度額を確認しておくとよい。
まとめ
自動車税のキャッシュレス払いは、eL-QRの普及により手軽にできるようになった。スマホ決済なら手数料無料で自宅から納付でき、クレジットカード払いなら手数料はかかるがポイント還元が受けられる。
ポイント還元を狙うなら、還元率1.2%以上のクレジットカードか、nanaco+対応クレジットカードの組み合わせを検討してみよう。キャンペーン情報もこまめにチェックしておくと、思わぬお得が見つかることもある。
ただし、車検が近い場合は納税証明書の発行タイミングに注意が必要だ。急ぎの場合はコンビニや金融機関の窓口で支払い、その場で証明書を受け取ろう。
詳しい対応状況は地方税お支払いサイトで確認できる。今年の自動車税から、キャッシュレス納付を試してみてはいかがだろうか。

