タクシーに乗ったとき、財布から小銭を出してお釣りを待つ時間がもったいないと感じたことはないだろうか。記事執筆時点では、タクシーのキャッシュレス対応は急速に進んでおり、全国の80%以上のタクシー車両がなんらかのキャッシュレス決済に対応している。
この記事では、タクシーで使えるキャッシュレス決済の種類から、アプリを使った最もスマートな支払い方法まで、まるごと解説していく。通勤・出張・プライベートでタクシーをよく使う方は、ぜひ参考にしてみてほしい。
タクシーで使えるキャッシュレス決済の種類
タクシーで利用できるキャッシュレス決済は、大きく分けて4つのカテゴリーがある。それぞれの特徴を押さえておこう。
クレジットカード・デビットカード
タクシーのキャッシュレス決済として最も歴史が長いのがクレジットカードだ。Visa・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubの主要5ブランドに対応しているタクシー会社がほとんどで、大手タクシー会社であればまず問題なく使える。
最近ではタッチ決済(コンタクトレス決済)に対応した車載端末も増えており、カードをかざすだけで支払いが完了するケースも多くなっている。暗証番号の入力やサインが不要な分、降車がスピーディになるのがうれしいポイントだ。
タクシーの支払いがカード1枚で済むようになると、小銭とお札で膨らんだ長財布を持ち歩く理由も薄れてくる。カードと少しの現金だけを入れる薄型の財布に替えて、荷物そのものを軽くしている人も多い。
QRコード決済
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYなどのQRコード決済も、多くのタクシーで利用可能になっている。特にPayPayは対応率が高く、車内のタブレット端末やステッカーでQRコードを読み取って支払うスタイルが一般的だ。
QRコード決済のメリットは、ポイント還元を受けられること。普段使っているQRコード決済をタクシーでも使えば、移動するだけでポイントが貯まるという一石二鳥の状態になる。
交通系ICカード・電子マネー
Suica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICカードや、iD・QUICPayといった電子マネーも多くのタクシーで利用可能だ。電車やバスで使っているICカードをそのままタクシーでも使えるので、移動手段をまたいだシームレスな支払いが実現する。
タクシーアプリ内決済
タクシー配車アプリ「GO」や「S.RIDE」などでは、アプリ内にあらかじめ決済情報を登録しておくことで、降車時に何も操作しなくても自動で支払いが完了する仕組みがある。これが現在最もスマートなタクシー決済方法といえる。

タクシー配車アプリ「GO」の決済機能を徹底解説
タクシー配車アプリの中でも特に利用者が多いのが「GO(ゴー)」だ。GOの決済機能「GO Pay」について詳しく見ていこう。
GO Payで登録できる支払い方法
GO Payには、以下の支払い方法を登録できる。
- クレジットカード(Visa・Mastercard・JCB・AMEX・Diners)
- PayPay
- d払い
事前に好きな決済方法を登録しておけば、乗車時に選択するだけで降車時の支払いが自動的に処理される。お釣りのやり取りが不要で、レシートもアプリ内で確認できるため、経費精算にも便利だ。
GOアプリの便利な機能
GOはタクシーを呼ぶだけのアプリではない。到着予想時間の表示、ドライバーの位置確認、乗車履歴の管理など、多機能なサービスが揃っている。
また、路上でタクシーをつかまえた場合でも、車内にGOの専用タブレットがあれば、アプリを使った決済が可能だ。事前にアプリをインストールして決済情報を登録しておくだけで、いつでもキャッシュレスで支払える準備が整う。
ただし、支払いをスマホアプリに一本化すると、外出先でのバッテリー切れがそのまま「タクシー代を払えない」に直結する。小さめのモバイルバッテリーをカバンに1つ入れておくと、帰りの時間を気にせず出歩ける。
外部リンク:タクシーが呼べるアプリ GO

タクシーでお得にキャッシュレス決済を使うコツ
せっかくキャッシュレスで支払うなら、少しでもお得に使いたいもの。ここでは、タクシー利用時にポイントや還元を最大化するテクニックを紹介する。
ポイント還元率の高い決済手段を選ぶ
タクシー料金は1回あたり数百円〜数千円になることが多いため、還元率の差が積み重なると大きな違いになる。たとえば、還元率1.0%のクレジットカードを使えば、月に5,000円のタクシー代で年間600ポイント貯まる計算だ。
PayPayやd払いはキャンペーンで還元率が上がるタイミングもあるため、キャンペーン情報をチェックしておくのもおすすめだ。なお還元率やキャンペーンの内容は変動するため、最新の条件は各サービスの公式サイトで確認してほしい。
とはいえ、その都度の還元率を追いかけるより、どの支払いをどこに集約するかを一度整理したほうが結果として貯まりやすい。ポイントの考え方をまとめて解説した書籍もあるので、体系的に読んでおくという手もある。
タクシーアプリのクーポンを活用する
GOやS.RIDEなどのタクシーアプリでは、初回利用時や特定の条件でクーポンが配布されることがある。数百円〜千円程度の割引クーポンが出ることもあるので、複数のアプリを入れておいて使い分けるのも賢い方法だ。
法人利用・出張利用は経費連携を意識する
ビジネスでタクシーを利用する場合、GOの法人向けサービス「GO BUSINESS」を使えば、法人一括での精算が可能になる。個人の立て替え精算が不要になるため、経理処理が大幅に効率化される。
タクシーのキャッシュレス対応状況を確認する方法
大手タクシー会社の対応状況
日本交通、第一交通、帝都自動車交通などの大手タクシー会社は、クレジットカード・QRコード決済・電子マネーの主要な決済手段にほぼ対応している。東京23区では主要タクシー会社のほぼすべてがアプリやQRコードによるキャッシュレス決済を導入済みだ。
地方や個人タクシーの対応は?
地方のタクシーや個人タクシーでは、まだキャッシュレス非対応の車両もある。乗車前に確認するのが確実だが、タクシーアプリ経由で配車すれば、アプリ内決済が使えるため安心だ。
個人タクシーや地方のタクシー会社では、対応する決済手段が限られていることがあります。長距離利用などで金額が大きくなる場合は、乗車前に利用可能な決済方法を確認しておくと安心です。
シーン別おすすめの支払い方法
通勤・帰宅で使う場合
毎日のように利用するなら、タクシーアプリ「GO」にクレジットカードを登録しておくのが最も効率的だ。乗り降りのたびに財布を出す手間がなくなり、利用明細もアプリで一括管理できる。
出張・接待で使う場合
出張や接待では、法人カードでの支払いが基本。GO BUSINESSなどの法人向けサービスと組み合わせれば、個人の立て替えなしでスムーズに精算できる。領収書もデジタルで管理できるため、紙の領収書を紛失する心配もない。
観光や買い物のついでに使う場合
普段使っているQRコード決済がおすすめだ。PayPayやd払いならポイント還元も受けられるし、アプリの操作に慣れているぶんストレスなく支払える。観光地では現金を多く持ち歩かずに済むため、防犯面でもメリットがある。

よくある質問(Q&A)
Q. タクシーでPayPayは使える?
多くのタクシーでPayPayが利用可能だ。車内にPayPayのQRコードが掲示されている場合はスキャンして支払えるし、GOアプリのGO PayにもPayPayを登録できる。ただし、一部の個人タクシーや地方のタクシーでは未対応の場合もあるので、事前に確認しておくと安心だ。
Q. Suicaなどの交通系ICカードでタクシーに乗れる?
大手タクシー会社の車両であれば、Suica・PASMO・ICOCAなどの交通系ICカードに対応しているケースが多い。ただし、タクシー料金は電車やバスに比べて高額になりがちなので、ICカードの残高が足りるかどうかは事前に確認しておこう。
交通系ICカードをタクシーでも使うなら、カードをすぐ取り出せる定期入れにまとめておくと降車時の動作がスムーズになる。
Q. タクシーアプリは複数入れておいた方がいい?
GOとS.RIDEの2つを入れておくのがおすすめだ。エリアやタイミングによって配車できるアプリが異なることがあるため、複数の選択肢を持っておくとタクシーが捕まりやすくなる。それぞれのアプリでクーポンが出ることもあるので、使い分けるメリットは大きい。
Q. キャッシュレスで払ったらチップはどうする?
日本のタクシーではチップは基本的に不要だ。キャッシュレス決済でも現金決済でも、メーターに表示された料金をそのまま支払えばよい。海外からの旅行者はチップ文化に慣れている方もいるが、日本ではチップを渡す習慣はないので安心してほしい。
外部リンク:決済ガイド – タクシーの支払い方法
外部リンク:CARPRIME – タクシーアプリGOの支払い方法
まとめ
タクシーのキャッシュレス対応は大きく進んでおり、クレジットカード・QRコード決済・電子マネー・アプリ内決済と、選択肢は豊富に揃っている。なかでも、タクシーアプリの事前決済設定は一度やっておくと毎回の乗車が格段にスムーズになるのでおすすめだ。
自分のタクシー利用シーンに合った決済方法を選んで、もっと快適な移動時間を手に入れてみてほしい。

