せっかくマイルを貯めたのに、「特典航空券が取れない…」と悩んでいる人は少なくありません。人気路線や繁忙期はすぐに埋まってしまうので、何も考えずに検索してもなかなか空席が見つからないのが現実です。
ここでは、ANA・JALの特典航空券を予約するための実践的なコツを紹介します。予約開始日の狙い方、空席が出やすいタイミング、キャンセル待ちの活用法など、知っているだけで取れる確率がグンと上がるテクニックをまとめました。

特典航空券の基本ルール(ANA・JAL共通)
特典航空券とは、貯めたマイルと交換で発券できる航空券のことです。通常の航空券と同じように搭乗でき、座席もエコノミー・ビジネス・ファーストクラスが選べます。
ANA国内線の特典航空券は片道6,000マイルから、国際線はエコノミークラス往復12,000マイルから交換可能です。JALも同様に、国内線は片道6,000マイルから、国際線はエコノミークラス往復12,000マイルから交換できます(路線やシーズンで変動)。
特典航空券には座席数の枠が限られているため、人気路線や繁忙期は予約が取りにくくなります。これが「マイルはあるのに特典航空券が取れない」問題の原因です。
逆に、そもそもの手持ちマイルが少なくて選択肢が狭いというケースもあります。飛行機に乗らずにマイルを積み上げる方法をまとめた本もあるので、貯め方から見直したい人はこうした一冊から入るという手もあります。
予約開始日に即予約するのが最も有効な方法
特典航空券を取る最も確実な方法は、予約開始日の受付開始と同時に予約することです。
- ANA国内線:搭乗日の2か月前の同日9:30から予約開始
- ANA国際線:搭乗日の355日前から予約開始
- JAL国内線:搭乗日の2か月前の同日から予約開始
- JAL国際線:搭乗日の360日前から予約開始
特に国際線のビジネスクラスやファーストクラスは座席数が極めて少ないため、予約開始日に即予約しないと埋まってしまうことが多いです。カレンダーに予約開始日をメモしておいて、開始時刻にすぐアクセスできるようにしておきましょう。
閑散期を狙えば特典航空券は取りやすい
繁忙期(GW、お盆、年末年始、春休み)の特典航空券は争奪戦になりますが、閑散期なら比較的余裕を持って予約できます。
特典航空券が取りやすい時期は以下のとおりです。
1月中旬〜2月は年間で最も特典航空券が取りやすい時期です。正月休みが終わり、春休みまで旅行需要が落ち着くためです。4月上旬〜中旬や5月中旬〜6月も狙い目で、GWの谷間は意外と空いています。
10月〜11月も比較的取りやすい時期ですが、紅葉シーズンの京都・東京路線などは人気があるので注意が必要です。
また、同じ繁忙期でも出発日をずらすだけで取れることがあります。たとえばGWなら、5月3日出発ではなく5月1日出発にするだけで空席が見つかるケースもあります。

キャンセル待ち・空席復活を狙うテクニック
予約開始日に取れなかった場合でも、諦める必要はありません。以下のタイミングで空席が復活することがあります。
出発の2週間前〜前日のキャンセル拾い
旅行の予定が変わってキャンセルする人が出るため、出発の2週間前から前日にかけて空席が復活することがあります。こまめに空席検索をかけることで、キャンセル分を拾えるチャンスが生まれます。
ANAの空席待ちシステム
ANAの国際線特典航空券にはキャンセル待ち(空席待ち)制度があります。出発の14日前まで申し込みが可能で、空席が出た場合はメールで通知されます。上級会員は優先的に空席が割り当てられる場合もあります。
深夜・早朝便を検討する
深夜発・早朝発の便は人気が低いため、特典航空券の空席が残っていることが多いです。時間的な制約はありますが、「とにかく特典航空券で行きたい」という場合は狙い目です。
ただ、深夜便・早朝便は機内で仮眠を取ることになるので、到着後の体力を残せるかどうかは寝られるかどうか次第。首まわりを支えるアイテムを1つ持っていくだけでも、機内での過ごし方は変わってきます。
直行便がダメなら経由便を検討する
国際線で特に有効なテクニックが、直行便ではなく経由便で特典航空券を探す方法です。
たとえば東京→ホノルルの直行便の特典航空券が取れなくても、東京→大阪→ホノルルのように経由便なら空席が見つかることがあります。また、羽田発が満席でも成田発なら空いている場合や、出発空港を変えることで取れるケースもあります。
ANA・JALともに、提携航空会社(スターアライアンスやワンワールドの加盟航空会社)の便でも特典航空券を発券できるので、自社便にこだわらず提携便も検索してみると選択肢が広がります。

必要マイル数を抑える工夫
同じ路線でも、必要マイル数はシーズンによって変動します。ANAもJALも、閑散期(ローシーズン)は少ないマイル数で特典航空券に交換できる設定になっています。
たとえばANA国内線の場合、ローシーズンなら片道6,000マイルで交換可能ですが、ハイシーズンだと9,000マイル以上必要になることもあります。同じ路線・同じ席種でも、出発日を数日ずらすだけでマイル数が変わることがあるので、日程の微調整は試す価値があります。
JALにもディスカウントマイル制度があり、対象路線・対象期間なら通常より少ないマイルで交換できます。特にJALカード naviの学生向け減額マイルは、さらに少ないマイル数で国内線特典航空券が取れるのでお得です。
上級会員になると特典航空券が取りやすくなる?
ANAのプレミアムメンバー(ブロンズ・プラチナ・ダイヤモンド)やJALのステイタス会員(JMBクリスタル・サファイア・JGCプレミア・ダイヤモンド)になると、特典航空券の予約で優遇されることがあります。
ANAの場合、プラチナ以上の会員は特典航空券用の優先枠が用意されており、一般会員では取れない空席に予約できるケースがあります。また、ANAのスーパーフライヤーズカード(SFC)会員も同様の優遇を受けられます。
ただし、上級会員になるには年間数十回の搭乗が必要なので、一般的な旅行者には現実的ではありません。上級会員でなくても、ここで紹介したテクニックを駆使すれば特典航空券は十分に取れます。
特典航空券と有償航空券の使い分け
すべての旅行を特典航空券でまかなう必要はありません。路線や時期によっては、有償航空券のほうが安くつく場合もあるからです。
たとえばLCC(格安航空会社)の国内線が片道3,000円程度で販売されているなら、6,000マイルを使って特典航空券を取るよりも現金で購入したほうがマイルの節約になります。マイルは1マイルあたり2〜3円の価値があるため、片道6,000マイル=約12,000〜18,000円相当です。
マイルの価値が最大化されるのは、通常の航空券が高額になる国際線のビジネスクラスやファーストクラスです。エコノミーで30万円のチケットがビジネスクラスで60万円するような路線なら、特典航空券で取ることで1マイルあたりの価値が大きくなります。
つまり、安い航空券は現金で買い、高い航空券はマイルで取るという使い分けが、マイルの価値を最大限に引き出すコツです。
マイルを国際線に使うとなると、持ち歩くものはパスポートとクレジットカードが中心になります。海外では非接触カードの読み取りを気にする人もいるため、まとめて収納できるケースを用意しておくと管理がラクになります。

特典航空券を取るためのチェックリスト
- 目的地と旅行時期を早めに決める
- 予約開始日をカレンダーに登録する
- 開始時刻に即アクセスして予約する
- 直行便が取れなければ経由便や提携便も検索する
- 出発日を1〜2日ずらして空席を探す
- 閑散期の出発日ならマイル数も少なくて済む
- キャンセル拾いのため出発前もこまめにチェック
よくある質問
Q. 特典航空券は片道だけでも取れる?
ANA・JALともに国内線は片道から特典航空券を発券可能です。国際線は航空会社や路線によって条件が異なりますが、ANAは片道での発券にも対応しています。
Q. 特典航空券のキャンセル料はかかる?
ANA・JALともに特典航空券のキャンセルには手数料がかかります。出発前のキャンセルなら数千円程度(マイルは口座に戻る)ですが、出発後のキャンセルはマイルが戻らない場合があるので注意しましょう。
Q. マイルが足りないときはどうする?
ANAなら「ANA SKYコイン」への交換や、マイルと現金を組み合わせた「マイル+キャッシュ」での航空券購入が可能です。JALも「eJALポイント」に交換して航空券購入に充当できます。マイルが少し足りないときに活用できる便利な制度です。
Q. 特典航空券で預け荷物は無料?
特典航空券でも、通常の航空券と同じ手荷物ルールが適用されます。ANAもJALも国内線は手荷物無料の範囲がありますし、国際線もクラスに応じた無料手荷物枠が設定されています。
短い旅程なら、預けずに機内持ち込みだけで済ませてしまうと到着後の待ち時間がなくなります。各社の持ち込みサイズに収まる容量のものを1つ持っておくと、特典航空券の短期旅行では使い勝手がいいでしょう。
Q. 特典航空券でも座席指定はできる?
特典航空券でも座席指定は可能です。ただし、一部の人気座席(非常口座席や窓際最前列など)は有償航空券の利用者が優先されることがあります。早めに座席指定を済ませておくのがおすすめです。
特典航空券は「取り方」を知っているだけで結果が大きく変わります。予約開始日に動く、閑散期を狙う、経由便も検討する。この3つを意識するだけで、特典航空券が取れる確率はぐっと上がります。最新の特典航空券の空席状況はANA公式サイトやJAL公式サイトで検索できます。
