キャッシュレス決済でポイントを貯めている人は多いけれど、「なんとなく使っている」だけだと還元率はせいぜい0.5%〜1%程度。実は、ちょっとした工夫で還元率を2%〜3%以上に引き上げる方法がある。
その鍵になるのが「ポイントの二重取り・三重取り」だ。同じ買い物でも、支払い方法やポイントカードの組み合わせを変えるだけで、もらえるポイントが倍以上になる。
この記事では、キャッシュレスの還元率を最大化するための具体的な方法を、場面別に解説していく。

ポイント二重取り・三重取りとは
ポイントの二重取りとは、1回の買い物で2種類のポイントを同時に獲得すること。三重取りなら3種類のポイントが同時にもらえる。
基本的な仕組みはこうだ。
- 一重取り:クレジットカードで支払い → カードのポイントだけ(還元率0.5%〜1%)
- 二重取り:ポイントカード提示 + クレジットカード払い → 提示ポイント + カードポイント(還元率1.5%〜2%)
- 三重取り:ポイントサイト経由 + ポイントカード提示 + カード払い → 3種類のポイント(還元率2%〜3%以上)
ポイントカードの提示とカード決済はそれぞれ別のポイントプログラムからもらえるので、「二重に計算される」わけではなく、正当に2種類のポイントが付与される仕組みだ。
この「組み合わせで取る」という考え方は、店舗やサービスが変わっても応用が利く。パターンをまとめて頭に入れておきたいなら、ポイ活の入門書を1冊読んでおくと整理しやすい。
場面別の還元率最大化テクニック
コンビニでの還元率最大化
コンビニは毎日の利用頻度が高いからこそ、還元率の違いが積み重なる場所だ。
セブンイレブン
三井住友カード(NL)のタッチ決済で最大7%還元(諸条件あり)。nanacoへのチャージルートも工夫次第で二重取りが狙える。
ローソン
dカード払い(1%)+dポイントカード提示(1%)で合計2%。Pontaポイントカードの提示+au PAY払いでもPontaポイントの二重取りが可能だ。
ファミリーマート
楽天ポイントカード提示(0.5%)+楽天ペイ払い(1%)で合計1.5%。dポイントカード提示に切り替えることもできるので、貯めたいポイントに合わせて選ぼう。
ネット通販での還元率最大化
楽天市場
楽天市場はSPU(スーパーポイントアッププログラム)と呼ばれる仕組みで、利用している楽天サービスが多いほど還元率が上がる。楽天カードで支払えば+2倍、楽天モバイルユーザーなら+4倍など、条件を重ねることで還元率10%以上も狙える。
さらにお買い物マラソンや楽天スーパーSALEなどのイベント時は、ショップ買い回りで最大+9倍。イベント時にまとめ買いすることで効率的にポイントを獲得できる。
Amazon
Amazonでの還元率最大化は、Amazonのセール期間(プライムデー、ブラックフライデーなど)のポイントアップキャンペーンが狙い目。エントリー制のことが多いので、買い物前にキャンペーンページをチェックしておこう。
スーパーでの還元率最大化
イオン系列
イオンカードで常時ポイント2倍(1%)、毎月20日・30日のお客様感謝デーで5%オフ。WAON POINTカード提示との組み合わせも可能。
西友
楽天ポイントカード提示+高還元カード払いで二重取り。楽天ペイ払いなら楽天ポイントへの一元集約もしやすい。
ここまで見てきた通り、二重取りの起点はどれも「ポイントカードの提示」だ。よく使う数枚をカードケースにまとめておくと、レジで探して諦める、という取りこぼしを減らせる。

経済圏を活用した還元率最大化
還元率を安定して高く保つには、1つのポイント経済圏にサービスを集約するのが効果的。主要な4つの経済圏の特徴を見ていこう。
楽天経済圏
楽天カード+楽天ペイ+楽天モバイル+楽天市場の組み合わせが王道。SPUの倍率が上がるほど楽天市場での還元率がアップする。街での買い物は楽天ペイ(1%)+楽天ポイントカード提示(0.5%〜1%)で二重取り。ネット通販は楽天市場に集約してSPU倍率の恩恵を受ける。
dポイント経済圏
dカード+d払い+dポイントカードの組み合わせ。ドコモユーザーならd払い連携での特典が手厚い。街での買い物はd払い+dポイントカード提示で二重取り。dカード GOLDならドコモ携帯料金の10%がdポイントで還元される。
Vポイント経済圏(三井住友・Olive)
三井住友カード+Oliveアカウント+SBI証券の組み合わせ。対象のコンビニ・飲食店でのタッチ決済で最大7%還元(諸条件あり)がインパクト大。Oliveフレキシブルペイとの連携でさらにポイントアップの可能性もある。
au経済圏(Ponta)
au PAYカード+au PAY+Pontaポイントカードの組み合わせ。auマネ活プランなど、au回線ユーザー向けの特典が充実している。ローソンでの利用がPontaポイントの二重取りに適している。
- 経済圏を1つに絞ってポイントを集中させるのがコツ
- 複数の経済圏に分散するとポイントが少額ずつ散らばって使いにくい
- 固定費(通信費・保険・電気ガスなど)も同じ経済圏に寄せると効果大
固定費を寄せる作業は、そもそも今どこに毎月いくら払っているかが分かっていないと進まない。契約の棚卸しから手をつけたい人は、固定費削減をテーマにした本が手順の参考になる。
還元率をさらに上げるための上級テクニック
ポイントサイト経由でネットショッピング
ネット通販で買い物する前に、ポイントサイト(ハピタス・モッピーなど)を経由するだけで、購入額の1%〜数%がポイントサイトのポイントとして貯まる。カードのポイントとは別に加算されるので、手軽に三重取りが実現する。
チャージルートの工夫
スマホ決済のチャージにクレジットカードを使う際、チャージ時のポイント+決済時のポイントで二重取りが可能なケースがある。ただし、チャージ時のポイント付与条件は変更されやすいので、各サービスの公式サイトで最新の対応状況を確認してから実践しよう。
クレカ積立との合わせ技
投資信託の積立購入をクレジットカードで行う「クレカ積立」も、還元率最大化の一環。月10万円の積立に対して0.5%〜2%のポイントが付与される。投資しながらポイントも貯まるので、資産形成とポイント獲得の一石二鳥だ。
ただし積立の中身は投資信託なので、値動きによって元本を下回ることもある。制度や商品の仕組みを自分の言葉で説明できるようにしておきたい人は、新NISAの入門書に一度目を通しておくと判断しやすい。

還元率最大化で気をつけること
条件変更のチェックを怠らない
ポイント制度は頻繁に改定される。「以前は二重取りできたルートが使えなくなった」ということも珍しくない。定期的に公式サイトやSNSで最新情報を確認する習慣をつけよう。
ポイントのために無駄遣いしない
SPUの倍率を上げるために不要なサービスに加入したり、ポイント〇倍キャンペーン中だからと必要のないものを買ったりするのは本末転倒。あくまで「必要な買い物の還元率を上げる」というスタンスが大切だ。
年会費とのバランスを考える
ゴールドカードやプラチナカードは還元率が高いが、年会費も高い。年間のポイント獲得額が年会費を上回るかどうか計算してから申し込もう。年会費無料カードでも二重取り・三重取りで十分な還元率は確保できる。
この計算は、月の支出額を把握していれば数分で終わる。レシートを溜めがちなら、ざっくり書き込む家計簿ノートを1冊置いておくだけでも判断材料になる。
Q&A|還元率最大化のよくある質問
Q. ポイントカードを毎回提示するのが面倒なんだけど?
スマホアプリにポイントカードを登録しておけば、バーコードを見せるだけでOK。Google Pay(Googleウォレット)ならアプリ内にdポイント・Pontaなどのカードをまとめて管理できる。
Q. 二重取りは不正じゃないの?
まったく問題ない。ポイントカードの提示ポイントとカード決済のポイントは別々のプログラムから付与されるもの。お店側も複数ポイントの同時利用を想定している。
Q. 家族でポイントを共有できる?
一部のポイントプログラムでは家族間でのポイント共有や移行が可能。dポイントなら家族内での共有設定ができるし、楽天ポイントもポイント送付機能がある。
まとめ|まずは「よく行く店の二重取り」から始めよう
キャッシュレスの還元率最大化は、まずよく行くお店での二重取りパターンを1つ覚えるところから始めるのがおすすめ。慣れたら経済圏の統一、ネット通販でのポイントサイト経由と、段階的に取り入れていけばいい。
大事なのは、無理なく続けられる範囲でポイントを効率よく貯めること。毎日の買い物のちょっとした工夫が、年間で数万円分の差になる。
各経済圏やポイントプログラムの最新情報は、マイベスト ポイントサイト比較やポイ探などのポイント比較サイトで確認できる。

