首都圏の私鉄・バスを使っている人なら、モバイルPASMOを使うと日常がグッと便利になる。2020年3月にサービスが始まって以来、iPhone・Android両方に対応し、スマホだけで改札もお買い物も済ませられるようになった。
この記事では、モバイルPASMOの始め方からチャージ方法、定期券の購入手順、オートチャージの設定まで、初めてでも迷わないように一つひとつ丁寧に解説していく。

モバイルPASMOとは?基本情報
モバイルPASMOは、株式会社パスモが提供するスマートフォン向けのPASMOサービス。首都圏の私鉄(東京メトロ・東急・京王・小田急など)やバスの定期券購入に対応しており、もちろんJR東日本の在来線も含む全国の交通系IC対応エリアで使える。
- 年会費:無料
- 対応端末:iPhone(iOS 15以降)/ Android(OS 6.0以降・NFC対応端末)
- チャージ上限:残高上限20,000円
- チャージ方法:クレジットカード・Apple Pay・現金(セブン銀行ATM等)
- 定期券:通勤・通学定期券の購入が可能
- オートチャージ:対応クレジットカードで設定可能
モバイルPASMOの始め方
iPhoneの場合
- App Storeで「モバイルPASMO」を検索してインストール
- アプリを開いて「PASMOを発行する」を選択
- 記名式PASMOまたは無記名式PASMOを選択(定期券やオートチャージを使うなら記名式を推奨)
- 記名式の場合は氏名・生年月日などを入力
- 初回チャージ金額を指定して決済(Apple Payまたはクレジットカード)
- 発行完了
iPhoneではウォレットアプリからPASMOを追加することもできる。どちらの方法でも結果は同じだ。
Androidの場合
- Google Playで「モバイルPASMO」を検索してインストール
- アプリを開いて「新しくPASMOを作る」を選択
- 記名式または無記名式を選択
- 必要事項を入力して初回チャージを行う
- 発行完了
AndroidでモバイルPASMOを利用するには、端末がNFC(おサイフケータイ)に対応している必要がある。スマホの設定でNFC機能が有効になっているかも確認しておこう。
PASMOをスマホに入れると、改札のたびに端末を出し入れすることになる。混雑した駅で片手でも扱えるようにしておくと、落とすリスクを減らせます。
モバイルPASMOのチャージ方法
モバイルPASMOへのチャージ方法はいくつかある。状況に応じて使い分けよう。
1. クレジットカードでチャージ
アプリにクレジットカードを登録しておけば、24時間いつでもスマホからチャージできる。VISA・Mastercard・JCB・American Expressの主要ブランドに対応。1回あたりのチャージ金額は1,000円〜10,000円で、残高上限は20,000円だ。
2. Apple Pay でチャージ(iPhone)
iPhoneの場合はApple Payに登録しているクレジットカードやデビットカードからチャージ可能。ウォレットアプリからも直接チャージできるので、モバイルPASMOアプリを開かなくてもOKだ。
3. セブン銀行ATMで現金チャージ
クレジットカードを持っていない場合や、現金でチャージしたい場合はセブン銀行ATMが便利。ATM画面で「スマートフォン」を選択してスマホをかざせば、現金でチャージできる。
4. オートチャージ
対応クレジットカードを登録すれば、改札通過時に自動でチャージされる便利な機能だ。対応カードについては後述する。

オートチャージの設定方法と対応カード
モバイルPASMOのオートチャージは、対応するクレジットカードを持っている場合に利用できる。改札入場時にPASMO残高が設定金額を下回っていると、自動的に指定額がチャージされる仕組みだ。
オートチャージ対応の主なカード
- TOKYU CARD:東急線ユーザーに最適。PASMOオートチャージに対応
- ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO):東京メトロ乗車でポイントが貯まる(平日5ポイント・土休日15ポイント)
- OPクレジットカード:小田急線ユーザー向け
- 京王パスポートカード:京王線ユーザー向け
- 各私鉄系クレジットカード:西武・東武・京急・相鉄などの私鉄系カード
オートチャージの設定手順
- モバイルPASMOアプリで「オートチャージ設定」を選択
- 対応クレジットカードの情報を入力
- オートチャージの条件を設定(残高が○円以下になったら○円チャージ)
- 設定完了
オートチャージの初期設定は「残高が2,000円以下になったら3,000円チャージ」となっている場合が多い。利用頻度に合わせて金額を調整しよう。
オートチャージで残高切れの心配は減るが、スマホ本体の電池が落ちれば改札は通れない。帰りの分の電力を確保しておくと安心です。
モバイルPASMOで定期券を購入する方法
モバイルPASMOなら、定期券の購入・更新もアプリ上で完結する。窓口や券売機に並ぶ必要がない。
定期券購入の手順
- モバイルPASMOアプリで「定期券購入」を選択
- 「新規購入」または「継続購入」を選択
- 乗車駅・降車駅・経由駅を入力
- 利用開始日と期間(1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月)を指定
- 登録済みのクレジットカードで決済
- 購入完了
私鉄・地下鉄の定期券に対応
モバイルPASMOは東京メトロ・東急・小田急・京王・京急・西武・東武・相鉄・つくばエクスプレスなど、首都圏の主要私鉄・地下鉄の定期券に対応している。JR東日本区間を含む連絡定期券の購入も可能だ。
モバイルPASMOのお得な活用術
バスの利用でもポイント還元
PASMO対応のバス路線でモバイルPASMOを使うと、バス利用でもポイントが貯まる場合がある。各バス会社のバスポイントサービスに登録しておこう。
私鉄系カードとの組み合わせ
よく使う私鉄の系列カードでオートチャージを設定すれば、チャージ時のカードポイントと乗車時のポイントの二重取りができる。例えばTOKYU CARDなら東急ポイントが貯まり、ソラチカカードならANAマイルが貯まる。
こうした二重取りの組み立て方は、交通費に限らず日々の支払い全体に応用できる。考え方をまとめて知りたい人には、ポイ活の解説書も読まれています。
お買い物にも使える
モバイルPASMOはコンビニ・スーパー・自販機・飲食店など、全国の交通系IC対応店舗で支払いに使える。電車に乗るだけでなく、日常のちょっとした買い物にも活用しよう。

モバイルPASMOとモバイルSuicaの違い
どちらも交通系ICカードのスマホ版だが、いくつか違いがある。
- 定期券の範囲:PASMO=私鉄・地下鉄メイン、Suica=JR東日本メイン
- オートチャージ対応カード:PASMO=私鉄系カード、Suica=ビューカード
- ポイント:PASMO=各カード会社のポイント、Suica=JRE POINT
- 利用可能エリア:全国の交通系IC対応エリアで両方使える(買い物も共通)
通勤で使う鉄道がJR東日本ならSuica、私鉄・地下鉄ならPASMOを選ぶのが基本的な使い分けだ。両方をスマホに入れておくこともできる。
モバイルPASMOに関するQ&A
Q. モバイルPASMOは無料で使える?
A. 年会費・登録料は無料。アプリのダウンロードも無料だ。
Q. SuicaとPASMO両方をスマホに入れられる?
A. iPhoneもAndroidも、SuicaとPASMOの両方を1台のスマホに入れることが可能。ただし、改札で使う際のデフォルトカードの設定には注意が必要だ。
Q. カード型PASMOからの移行はできる?
A. iPhoneではカード型PASMOの残高をモバイルPASMOに取り込むことが可能。取り込み後、カード型PASMOは使えなくなる(デポジット500円はモバイルPASMO残高に加算される)。
Q. 機種変更のときはどうすればいい?
A. 旧端末でPASMOをサーバーに退避させてから、新端末で受け取る手順で移行できる。詳しくはモバイルPASMO公式サイトで確認しよう。
モバイルPASMOの注意点
バッテリー切れに注意
スマホのバッテリーが切れるとPASMOが使えなくなる。ただしiPhoneの場合は予備電力機能に対応しているため、バッテリーが切れてからもしばらくは改札を通れる場合がある(機種による)。Androidの場合は完全にバッテリーが切れると使用できないので、モバイルバッテリーを持ち歩くのがおすすめだ。
残高上限は20,000円
PASMOの残高上限はSuicaと同じく20,000円。高額な買い物には向かないので、日常のちょっとした買い物や交通費の利用に絞って使うのが現実的だ。
SuicaとPASMO両方使う場合のデフォルト設定
iPhoneにSuicaとPASMO両方を入れている場合、改札で使われるカードはデフォルト設定で決まる。意図しないほうのカードで改札を通ってしまうことがあるので、ウォレットアプリの「エクスプレスカード」設定で普段使う方を指定しておこう。
まとめ
モバイルPASMOは首都圏の私鉄・地下鉄ユーザーにとって必須級のサービスだ。スマホ1台で改札も買い物も済ませられ、定期券の購入やオートチャージもアプリで完結する。
よく利用する私鉄の系列カードでオートチャージを設定すれば、チャージ時のポイントも貯まってさらにお得。年会費無料で始められるので、まだカード型PASMOを使っている人は、この機会にモバイルPASMOへ切り替えてみてはいかがだろうか。


