スマホの機種変更をするとき、「決済アプリのデータはどうなるの?」「残高は引き継げる?」と不安になる人は多い。実際、引き継ぎの手順を間違えると残高やポイントが一時的に使えなくなるケースもあるので、事前に手順を確認しておくことが大切だ。
この記事では、PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY・モバイルSuicaなど主要なスマホ決済アプリの機種変更時の引き継ぎ方法をまとめて解説する。新しいスマホに買い替える前に、ぜひチェックしておいてほしい。

機種変更前にやっておくべき共通の準備
どのスマホ決済アプリでも、機種変更前に共通して確認しておきたいポイントがある。
- 各アプリに登録しているメールアドレス・電話番号・パスワードを確認しておく
- 旧端末のアプリが最新バージョンに更新されているか確認する
- 旧端末を初期化する前に、すべての決済アプリの引き継ぎ手続きを完了させる
- 2段階認証の設定をしている場合は、認証方法を確認しておく
特に重要なのは、旧端末を初期化(リセット)する前に引き継ぎ手続きを済ませることだ。初期化してしまうと、アプリ内でしか確認できない情報にアクセスできなくなり、引き継ぎが複雑になる場合がある。
また、引き継ぎ作業は新旧2台のスマホを同時に立ち上げて進めることになるので、思った以上にバッテリーを消耗する。作業の途中で電池が切れると認証コードの受け取りで止まってしまうため、1つ手元に置いておくと落ち着いて作業できる。
PayPayの機種変更・引き継ぎ方法
PayPayのデータはサーバー上のアカウントに紐づいているため、引き継ぎは比較的簡単だ。
引き継ぎ手順
- 新しいスマホにPayPayアプリをインストールする
- アプリを起動して「ログイン」を選択
- 登録済みの電話番号とパスワードを入力してログイン
- SMS認証コードが届くので入力して完了
旧端末が手元にある場合は、QRコード認証でさらに簡単に引き継ぎができる。PayPayアプリのアカウントページから「機種変更時の引き継ぎ」を選択し、表示されたQRコードを新端末で読み取るだけだ。
残高・ポイント・利用履歴はすべてサーバーに保存されているため、ログインが完了すればそのまま引き継がれる。所要時間は約5分程度だ。
楽天ペイの機種変更・引き継ぎ方法
引き継ぎ手順
- 新しいスマホに楽天ペイアプリをインストールする
- 楽天IDとパスワードでログインする
- 楽天キャッシュの残高や楽天ポイントは楽天IDに紐づいているため、ログインするだけで自動的に引き継がれる
楽天ペイは楽天IDベースで管理されているので、引き継ぎ作業はほぼログインだけで完了する。ただし、楽天ペイ内でSuicaを利用している場合は、Suica側の引き継ぎ手続きを別途行う必要があるので注意してほしい。

d払いの機種変更・引き継ぎ方法
引き継ぎ手順
- 新しいスマホにd払いアプリをインストールする
- dアカウント(ID・パスワード)でログインする
- d払い残高やdポイントはdアカウントに紐づいているため、ログイン完了で引き継がれる
d払いもアカウントベースのサービスなので、dアカウントのログインが完了すれば残高・ポイントともに自動で引き継がれる。ドコモ回線のユーザーはSIM入れ替えだけでdアカウントの認証が済む場合もある。
au PAYの機種変更・引き継ぎ方法
引き継ぎ手順
- 新しいスマホにau PAYアプリをインストールする
- au IDでログインする
- au PAY残高・Pontaポイントはau IDに紐づいているため、ログイン完了で引き継がれる
au回線ユーザーの場合、SIMカードを新端末に入れ替えるだけでau IDの認証が自動的に行われることもある。au回線以外のユーザーは、au IDとパスワードを使って手動でログインしよう。
モバイルSuicaの機種変更・引き継ぎ方法
モバイルSuicaは他の決済アプリと異なり、機種変更前に「端末からSuica情報を預ける」手続きが必要だ。この手続きを忘れると、新端末でSuicaを利用できなくなる場合があるので注意しよう。
iPhone → iPhoneの場合
- 旧端末のWalletアプリでSuicaを削除する(サーバーに退避される)
- 新端末のWalletアプリで「+」をタップし、「以前のカード」から退避したSuicaを追加する
- 残高・定期券情報もそのまま引き継がれる
Android → Androidの場合
- 旧端末のモバイルSuicaアプリで「カードを預ける(機種変更)」を実行する
- 新端末にモバイルSuicaアプリをインストールし、同じアカウントでログイン
- 「カードを受け取る」で預けたSuica情報を復元する
iPhone ⇔ Androidの場合
iPhoneとAndroid間の機種変更では、Suicaの直接移行ができないケースがある。その場合は、旧端末でSuicaの残高を使い切るか払い戻し手続きを行い、新端末で新規にSuicaを発行する必要がある。詳細はモバイルSuicaの公式サイトで確認してほしい。
外部リンク:モバイルSuica公式サイト
モバイルSuicaの引き継ぎは、旧端末での「カードを預ける」手続きを忘れると新端末での復元ができなくなる場合があります。機種変更前に必ず手続きを済ませてください。
モバイルPASMOの機種変更・引き継ぎ方法
モバイルPASMOの引き継ぎ方法は、基本的にモバイルSuicaと同様の流れだ。旧端末で「機種変更操作」を行い、PASMO情報をサーバーに退避させてから、新端末で受け取る。iPhone ⇔ Android間の移行についても同じ制約があるので、事前に公式サイトで最新の対応状況を確認しておくことをおすすめする。
ちなみに、新しいスマホに移ったタイミングでケースを見直す人も多い。交通系ICや予備のカードをスマホ本体とまとめて持ち歩けるタイプなら、財布を出さずにレジを通れるので、キャッシュレス中心の生活と相性がいいという声もある。

【Q&A】スマホ決済の引き継ぎでよくある質問
Q. 旧端末が壊れて操作できない場合はどうする?
PayPayやd払いなどのアカウントベースのサービスは、新端末でIDとパスワードを使ってログインすれば引き継げるケースが多い。モバイルSuicaの場合は、JR東日本のコールセンターに連絡して、サーバー側でカード情報を退避してもらう手続きが必要になる。いずれにしても、各サービスのサポート窓口に相談すれば対応してもらえるので、慌てずに連絡しよう。
Q. 引き継ぎ後にポイントが消えることはある?
正しい手順で引き継ぎを行えば、ポイントが消失することは基本的にない。各アプリのポイントはサーバー上で管理されているため、ログインが完了すれば残高もポイントもそのまま表示される。ただし、引き継ぎ手続き中に一時的に残高が「0」と表示されることがあるが、しばらく待てば反映される場合がほとんどだ。
Q. 複数のスマホ決済アプリの引き継ぎはまとめてできる?
残念ながら、複数のアプリの引き継ぎを一括で行う方法はない。アプリごとに個別に引き継ぎ手続きが必要だ。機種変更の際は、使っているすべての決済アプリをリストアップし、1つずつ順番に引き継ぎ作業を進めよう。特にモバイルSuica・PASMOは事前手続きが必要なので、最初に済ませておくとスムーズだ。
Q. Apple PayやGoogle Payに登録したカードの引き継ぎは?
Apple Payに登録したクレジットカードは、iCloudアカウントに紐づいているため、新しいiPhoneで同じApple IDでサインインしたあとにWalletアプリから再登録する。Google Payも同様に、Googleアカウントでログイン後にカードを再設定する流れになる。カード番号の再入力やセキュリティコードの確認が求められる場合があるので、カード情報を手元に用意しておこう。
Q. 格安スマホに機種変更しても決済アプリは使える?
PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYなどのQRコード決済アプリは、基本的にどのスマホでも利用できる。ただし、おサイフケータイ(FeliCa)対応の電子マネー(モバイルSuica・iD・QUICPayなど)を使いたい場合は、NFC/FeliCa対応の機種を選ぶ必要がある。格安スマホでもFeliCa対応モデルは増えているが、購入前にスペックを確認しておくことをおすすめする。
機種変更時のチェックリスト
スマホ決済の引き継ぎを漏れなく行うために、以下のチェックリストを使ってほしい。機種変更の前日にこのリストを確認しておけば、引き継ぎ忘れを防げる。
- PayPay:電話番号とパスワードを確認済み → 新端末でログインするだけ
- 楽天ペイ:楽天IDとパスワードを確認済み → 新端末でログインするだけ
- d払い:dアカウントのIDとパスワードを確認済み → 新端末でログインするだけ
- au PAY:au IDを確認済み → 新端末でログインするだけ
- モバイルSuica:旧端末で「カードを預ける」手続きを完了した → 新端末で受け取る
- モバイルPASMO:旧端末で「機種変更」手続きを完了した → 新端末で受け取る
- Apple Pay / Google Pay:登録カードの情報を手元に準備した → 新端末で再登録
- LINE Pay:LINEアカウントの引き継ぎ準備を完了した → LINEの引き継ぎに含まれる
特に見落としがちなのが、ポイントカードアプリの引き継ぎだ。楽天ポイントカード・dポイントカード・Pontaカードなどのアプリも、新端末でログインし直す必要がある。決済アプリだけでなく、ポイントカード系のアプリも合わせてリストアップしておこう。
ここまで見て「アプリを入れすぎて自分でも把握できていない」と感じたなら、機種変更は決済手段そのものを整理する良いタイミングでもある。仕組みから解説した入門書を1冊通して読むと、どれを残してどれを削るかの判断がしやすくなるという人もいる。
iPhone同士・Android同士の引き継ぎが一番スムーズ
同じOS間の機種変更(iPhone → iPhone、Android → Android)は、ほとんどの決済アプリで引き継ぎがスムーズに行える。iPhoneの場合はiCloudバックアップからの復元で、多くのアプリの設定やログイン情報が自動的に移行されるケースもある。
一方、異なるOS間の機種変更(iPhone → Android、またはその逆)は注意が必要だ。特にモバイルSuicaやApple Pay / Google Payに登録したカード情報は直接移行できないため、手動での再設定が必要になる。OS変更を伴う機種変更の場合は、事前にすべての決済アプリの引き継ぎ手順を確認しておくことを強くおすすめする。
まとめ:スマホ決済の引き継ぎは「事前準備」が全て
スマホ決済の機種変更・引き継ぎで大切なのは、旧端末を手放す前にすべての手続きを完了させることだ。
- PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAY:新端末でID・パスワードでログインすればOK
- モバイルSuica・PASMO:旧端末で「カードを預ける」手続きを先に行うこと
- Apple Pay・Google Pay:新端末でカードを再登録する
アプリごとに手順が異なるけれど、どれも所要時間は5〜10分程度。機種変更前にこの記事を見返して、漏れなく引き継ぎを済ませてほしい。
スマホ決済を日常的に使う人が増えている今、機種変更時の引き継ぎ知識はもはや必須スキルになっている。特にモバイルSuicaとPASMOは「事前の預け入れ手続き」を忘れると面倒なことになるので、旧端末を手放す前に必ず手続きしよう。PayPay・楽天ペイ・d払い・au PAYのようなアカウントベースのアプリはログインするだけで済むので安心だが、それでもIDとパスワードが分からないとログインできないので、普段からパスワード管理アプリやメモで管理しておくのがおすすめだ。機種変更は新しいスマホにワクワクするイベントだからこそ、決済アプリの引き継ぎだけは冷静に対応して、新生活をスムーズにスタートさせてほしい。
外部リンク:PayPayヘルプ

